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洗剤選びを間違えると外壁を傷めます。

「外壁が黒くなってきた」「緑色のコケが生えてきた」「高圧洗浄機はあるけど、何の洗剤を使えばいいかわからない」──DIYで外壁洗浄を考えたとき多くの方がこの壁にぶつかります。

スーパーやホームセンターには洗剤がずらりと並んでいますが外壁洗浄で使ってもいい洗剤と使ってはいけない洗剤があります。間違えると外壁の塗膜を傷め、かえって劣化を早めることになります。

このブログでは外壁洗浄に使われる洗剤の種類と選び方を解説します。さらに、(株)APLが現場でなぜ「植物性バイオ洗浄剤」を選んでいるのか、その理由も含めてお伝えします。

■そもそも、外壁の汚れはなぜ落ちにくいのか

外壁の汚れは「ただの汚れ」ではありません。雨・風・紫外線・排気ガス・大気中の微生物が複合的に絡み合って、外壁に定着しています。

たとえば外壁の代表的な汚れである「雨だれ」。あの黒い縦筋は、雨水に含まれた大気汚染物質(排気ガスのカーボン)と油分が混ざり合い、外壁に染みついたものです。水で流すだけでは落ちません。「コケや藻」は生き物です。外壁の微細な凹凸に根を張り、水分を利用して繁殖します。こすってもこすっても翌年また生えてくるのは、根が残っているからです。「水垢(白い跡)」は、水道水や雨水に含まれるカルシウムやマグネシウムが乾燥して結晶化したもの。これもただ洗っただけでは落ちません。

つまり、外壁の汚れはそれぞれ「性質」が異なります。この性質を知らずに洗剤を選ぶと汚れが落ちないどころか外壁を傷めることになります。

■洗剤にはpHがある。これを知らないと失敗する。

洗剤を選ぶうえで知っておきたいのが「pH(ペーハー)」という概念です。pHは液体の酸性・中性・アルカリ性の度合いを示す数値で、7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性です。

種類pH得意な汚れDIYでの注意
酸性1〜6水垢・エフロ・サビ⚠ 塗膜・金属への影響あり
中性6〜8ホコリ・軽い汚れ◎ 素材への負荷が少ない
弱アルカリ8〜11雨だれ・排気ガス・油◎ 外壁洗浄の基本
強アルカリ11〜14工場油・グリース✕ 住宅外壁には不適
酸化系洗剤コケ・藻・カビ⚠ 素材・環境への影響を確認
バイオ洗剤コケ・藻・カビ◎ 素材にやさしく環境負荷小

【酸性洗剤(pH1〜6)】

水垢やエフロ(コンクリートの白い析出物)、鉄サビなどのミネラル系汚れに強い洗剤です。ただし金属を腐食させる性質があり、外壁の塗膜にもダメージを与える可能性があります。素材を選んでスポット的に使うのが鉄則です。

【中性洗剤(pH6〜8)】

界面活性剤や酵素が主成分。ホコリや軽い汚れには対応できますが頑固な汚れには洗浄力が足りません。外壁素材へのダメージがほぼなく植物や環境への影響も少ないため定期的なメンテナンス洗浄に向いています。

【弱アルカリ性洗剤(pH8〜11)】

外壁洗浄で最も広く使われているタイプです。排気ガスや雨だれなどの「油性汚れ」に対してアルカリ成分が汚れを中和・乳化して浮かせます。塗膜へのダメージが少なく住宅外壁に使いやすいのが特徴です。

【強アルカリ性洗剤(pH11〜14)】

⚠ 工場の機械油などには向いていますが、塗膜損傷・アルミ腐食・植物へのダメージが大きく、住宅外壁にはお勧めしません。DIYでは選ばない方がいいでしょう。

【酸化系洗剤】

次亜塩素酸ナトリウム(カビキラー等)や過酸化水素などが主成分です。コケ・藻・カビに対して強い殺菌・漂白作用を持ち、汚れへの即効性が高いのが最大の特徴です。

即効性高い。コケ・藻を短時間で処理できる
塗膜への影響変色・腐食の原因になる場合があるため希釈管理が必要
植物・環境周辺の植栽や芝生に影響が出ることがある。養生が必要
臭気強い刺激臭あり。住宅密集地や風の弱い日は注意
向いている場面広範囲のコケ・藻を短期間で処理したい場合

【バイオ洗剤】

植物由来の酵素や微生物を主成分とした洗剤です。コケ・藻・カビなどの有機物を生物学的に分解します。酸化系と最も大きく違う点は「分解のアプローチ」。酸化系が汚れを漂白・殺菌で処理するのに対し、バイオ洗剤は微生物の働きで汚れそのものを根から分解するため、再発を遅らせる効果が期待できます。

即効性やや遅い。効果が出るまでに時間がかかる場合がある
塗膜への影響ダメージが極めて少ない。塗膜・木材・金属など幅広い素材に使用可
植物・環境土壌・植栽への影響が小さく、住宅密集地でも使いやすい
臭気刺激臭がほぼなし。近隣への配慮がしやすい
向いている場面塗膜を傷めたくない場合、植栽が多い現場、塗装前の洗浄

DIYで外壁洗浄をするなら「弱アルカリ性」か「中性」が基本の選択肢。コケや藻が気になる場合は、素材や環境への影響を考慮してバイオ洗剤から試してみることをおすすめします。

■DIYでやりがちな3つの失敗

【失敗①:家庭用洗剤をそのまま使う】

キッチン用の中性洗剤や浴室用の洗剤を外壁に使う方がいます。家庭用洗剤の多くは皮膚への安全性を重視しており、外壁の頑固な汚れには、ほぼ効果がありません。成分が外壁素材に合わない場合、変色やシミの原因になることもあります。

【失敗②:強い洗剤を薄めずに使う】

「強い洗剤を使えばよく落ちる」と考え酸性や強アルカリの洗剤を原液に近い状態で使うケースがあります。確かに汚れは落ちますが同時に塗膜を溶かしていることがあります。数ヶ月後にひび割れや剥がれが始まるケースがあります。

【失敗③:すすぎが甘い】

洗剤を塗って高圧洗浄で流す際、すすぎが不十分だと洗剤成分が外壁に残ります。弱アルカリの洗剤でも、残留すると塗膜の劣化を招きます。「塗って終わり」ではなく「しっかり流して完了」が外壁洗浄の基本です。

■APLが植物性バイオ洗浄剤を選ぶ理由

私たちAPLが現場で使用しているのは「植物性バイオ洗浄剤」です。一番の理由は「塗膜を傷めたくない」ということです。私たちは塗装工事を主な生業としています。塗装前の洗浄工程で塗膜にダメージを与えてしまうとその後の塗装の仕上がりや耐久性に影響が出ます。植物性バイオ洗剤は素材へのダメージが極めて少なく、塗膜の状態を保ちながら汚れを除去できます。

次に「施工現場の環境」への配慮があります。周辺には植栽があり、隣家があり、お子さんやペットがいるご家庭の外壁を洗浄します。酸化系洗剤の強い臭気や植物へのダメージは現場では大きなリスクになります。植物性バイオ洗剤はこれらの問題が少なく、安心して使える洗剤です。

そして「再発防止」の観点もあります。表面のコケや藻を取り除くだけでなく、根や有機物を微生物の力で分解することで再発のサイクルを遅らせる効果が期待できます。もちろん、すべての汚れに植物性バイオ洗剤だけで対応できるわけではありません。水垢やエフロには酸性洗剤を、頑固な排気ガス汚れには弱アルカリ性洗剤も活用します。こういった理由で外壁洗浄の「主力」として植物性バイオ洗剤を選んでいます。

■外壁洗浄の頻度とセルフチェックのタイミング

外壁塗装は10年に一度と説明されることが定番ですが、外壁洗浄は特に頻度はありません。ただし、周辺に木や植栽が多い環境・北向きの面・日陰になりやすい部分はコケや藻が早く育つため、2〜3年ごとに外壁を確認するのがいいと思います。

セルフチェックの方法としては、外壁を手で触ってみることが手軽です。

白い粉が指につく(チョーキング) / 緑色の変色がある / 触るとぬめりがある

こういったサインが一つでも出ていたら洗浄のタイミングです。外壁塗装の前には必ず洗浄を行いますが、「洗浄だけ」の依頼ももちろん承っています。気になった時点でお気軽にご相談ください。

■高圧洗浄機を使うときに気をつけること

高圧洗浄機を使う際に気をつけてほしいのが「水圧と距離」です。高圧洗浄機は水圧が強く、外壁との距離が近すぎると塗膜を削り取ったり、サイディングの目地を傷めたりすることがあります。家庭用だとしても一点に長く当て続けると素材が傷む場合があります。基本的には外壁から離した距離を保ち、流すのが推奨です。

また、コケが生えている面を高水圧で直接当てると、胞子が飛散して周囲に広がる原因になることもあります。先に洗剤をしっかり塗布して汚れを浮かせてから洗い流す順番が仕上がりにも素材保護にも大切です。「高圧洗浄機があれば洗剤はいらない」と考えがちですが、機械と洗剤はどちらか一方ではなく、組み合わせて使うと効果は高いものです。

■自身でやるかプロに頼むか。

DIYが向いているケース

業者に依頼したほうがいいケース

特に外壁塗装の前の洗浄は仕上がりを大きく左右します。「塗装の前だからこそ洗浄に一番気を遣う」というのが現場の感覚です。

■まとめ:洗剤を知ることが、外壁を守ることにつながる

外壁洗浄は「水で流せばいい」ものではありません。どんな汚れか確認し、それに合った洗剤を選び、素材に合った希釈倍率で使い、十分にすすぐ。この一連の流れが外壁を傷めずきれいにする基本です。

私たち(株)APLは外壁へのダメージを最小限にしながらコケや藻を分解する植物性バイオ洗剤を外壁洗浄の主力として使用しています。環境への配慮と仕上がりの品質、その両方を大切にしたいという考えからです。

「外壁の汚れが気になっている」「自分でやってみたが落ちない」「そろそろ塗装も考えている」──そういった方は、ぜひ一度ご相談ください。現地を確認したうえで、今の外壁の状態に合った対処方法をご提案します。(株)APLは仙台市を中心に宮城県全域を対応しています。現調、お見積りは無料です。どうぞお気軽にご連絡ください。

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